世界一身長が高い国といったら、オランダといったイメージはありませんか?
オランダ人男性の平均身長は184cm、女性でなんと171cmもあります。
日本人男性の平均身長が171cm、女性が158cmですから、日本人男性と平均身長がオランダの女性と同じです💦
でも、200年前までは、平均身長約165cmだったのです。
オランダは、この150年の間に20cmも平均身長が伸び、現在に至ります。
200年前までは、日本とあまり変わらなかったのに、なぜここまで伸びたのでしょうか。
また、食生活をみてみると、じゃがいもや豆類、チーズをよく食べているイメージもあります。
オランダの人たちの生活に身長を伸ばすヒントが隠されていないか、オランダについて調べてみました。
オランダの食生活
主食は、じゃがいも、パン、パスタ。
原産地の南米からヨーロッパへじゃがいもが伝わって以来、伝統でんとう的にじゃがいもが料理に使われてきました。
ゆでてマッシュポテトにしたり、野菜とあわせたじゃがいもを肉料理にそえたりしていただきます。
また、朝食や昼食にはライ麦パンをはじめさまざまな種類のパンを食べることが多いです。
出典元:引用 meiji 比べてみよう!世界の食と文化
オランダ以外にも、平均身長の高い国を調べてみたら、じゃがいもを主食にしている国が多いです。
国名 | 男性平均身長 | 女性の平均身長 | 主食 |
オランダ | 183.8cm | 170.7cm | じゃがいも、パン、パスタ |
ノルウェー | 179.9cm | 167.1cm | じゃがいも、パン |
オーストリア | 179cm | 166cm | じゃがいも、パン、パスタ |
ドイツ | 178.9cm | 166.1cm | じゃがいも、パン、肉 |
フィンランド | 178.9cm | 165.3cm | じゃがいも、パン、ご飯、パスタ |
参考:Wikipedia
オランダといえば、酪農が盛んで乳製品をたくさん食べている
ゴーダチーズやエダムチーズが有名です。
チーズは、カルシウムもタンパク質も豊富です。
からだの抵抗力を高めるビタミンA、体の成長や回復を助けるビタミンB2、抗酸化作用のあるビタミンEも含まれており、栄養成分の高い食材です。
煮込み料理や温かいスープをよく食べる
じゃがいもや豆類をつぶして作ったスープを食べます。
じゃがいも
じゃがいもは、低エネルギーで、ビタミンCやカリウム、食物繊維が豊富。
じゃがいもの主な栄養成分と含有量(100g当たり)
- タンパク質 1.6g
- 炭水化物 17.6g
- カリウム 410mg
- 鉄 0.4mg
- ビタミンC 35mg
- 食物繊維 1.3g
- 亜鉛 0.2mg
- ビタミンCには、鉄の吸収促進効果があるので、鉄分の多い食品との組み合わせが有効。
- コラーゲン生成を促進し、抗酸化作用によってがんや動脈硬化を予防します。
- ビタミンC、カリウム、食物繊維が豊富。
豆類
豆類は、たんぱく質、ビタミン、ミネラル等の栄養素をバランスよく含んでいて、食物繊維やポリフェノール等の機能性成分も豊富。
タンパク質 | カルシウム | 鉄 | |
大豆(乾)100g当たり | 35.3g | 79mg | 6.8mg |
きぬごし豆腐200g当たり | 9.8g | 87mg | 1.5mg |
納豆1パック | 7.4g | 41mg | 1.5mg |
- 大豆は「畑の肉」と言われるほどたんぱく質を非常に多く含んでいます。
- 豆類は、カルシウムに富む代表的食品の一つであり、カルシウム摂取源として重要です。
じゃがいもには、必須ミネラルの亜鉛とマグネシウムが含まれており、豆類は、タンパク質、ビタミン、ミネラル等の栄養素をバランスよく含んでいて、身長を伸ばすための栄養が豊富である。
水道水が安全に飲める
オランダの水道水は、税金を払って管理されているのでキレイ。安心して飲めます。
硬水なので、ミネラルが豊富です。
オランダ食生活のまとめ
普段の生活で、主に食べているものがとても栄養豊富で、水もミネラルが豊富でバランスがいいことがわかりました。
- 乳製品をたくさん食べている。
- じゃがいもや豆類をよく食べる = タンパク質豊富。
- 普段飲む水は、硬水 = ミネラル豊富。
ベルクマンの法則
オランダの気候は、海洋性気候のため、比較的温暖。
冬は積雪は少ないが、寒さはやや厳しい。
日射量が少なく、寒い地域の動物の方が体が大きくなる。
人間は、環境に応じて自分の体温をコントロールしないといけないことから、居住地の寒さが関係しているとのこと。= ベルクマンの法則
ベルクマンの法則とはドイツの生物学者クリスティアン・ベルクマン(Christian Bergmann)が1847年に発表したものであり、
「恒温動物においては、同じ種でも寒冷な地域に生息するものほど体重が大きく、近縁な種間では大型の種ほど寒冷な地域に生息する」というものである。
これは、体温維持に関わって体重と体表面積の関係から生じるものである。
出典元:引用Wikipedia
確かに平均身長が高い国は、寒い国が多いし、気候が関係しているのかもしれない。
睡眠時間が長い
米ミシガン大学が100カ国の睡眠時間を調査したところ、日本人の平均睡眠時間が最も短いことが分かった。
同チームが開発したスマートフォンアプリ「ENTRAIN」を通じ、100カ国の数千人以上の就寝時刻や起床時刻を収集。
国別の平均睡眠時間を比べたところ、日本とシンガポールが7時間24分と最も短く、オランダの8時間12分が最も長かった。
同チームの研究によると「国ごとの社会的なプレッシャーによる影響が強く、体内時計の働きが弱まることで就寝が遅くなり、睡眠時間の減少につながる」という。
日本が最も短いというのもショッキングだけど、オランダの8時間12分というのはすごく長いし、十分な睡眠時間が確保できていると思われる。
まとめ
- 酪農国なので乳製品(牛乳やチーズ)を多く摂取している。
- タンパク質が豊富なじゃがいも、豆類を多く摂取し、ミネラル豊富な水を飲んでいる。
- ベルクマンの法則 日射量が少なく寒い地域に住む動物のほうが体が大きくなると言われているため。
- 睡眠時間を多くとっている。
身長を伸ばすためには、栄養バランスの取れた食事をし、休息=睡眠をしっかりととることが必要です。
調べると色々な説がありましたが、基本がすべて揃っているためではないかと思いました。